国内線の新客室仕様
JALは、6月11日に導入したエアバスA350-900型機の機内を公開した。従来の機体に比べて広い収納スペースを設けながらも、開放的な機内空間を実現している。
機内インテリアは、日本の美意識とJALブランドを表現すべく、英国のtangerine社監修のもと、日本の伝統美を浸み込ませるよう、一貫したポリシーに基づいてデザインされた上質な客室を実現している。
座席はファーストクラス12席、クラスJ94席、普通席263席の計369席。各座席には個人用画面を装備しており、映画などの映像コンテンツを楽しむことができる。まだ電源も装備しており、ビジネスユースにも対応している。
個人用の画面エンターテインメントは、パナソニックアビオニクスコーポレーション製のシステムを使用。国内線のプログラムに加えて、話題の映画放映も行う。他に電子書籍やオーディオチャンネルも用意され、また機外カメラの風景を楽しめる。
なお、繁忙期における乗客に対応するため、座席数の変更を短期間で実施可能な仕様となっている。
個室感のあるファーストクラス
ファーストクラスは、黒を基調とした配色でシートピッチが約135センチ。座席幅は約51センチ。ジャムコ社 と共同開発を行い、心地よい座り心地を実現している。大型のシェルとセンターのディバイダーによりプライベート空間を創り出している。また振動式のマッサージ機能が加わり、よりリラックスができるシートとなっている
赤を基調としたクラスJ
クラスJは、JALのコーポレートカラーである赤を大胆に使用。シートピッチ97センチ、座席幅48センチ。レカロ社の新開発座席には、位置・角度の調整量が拡大したレッグレストが備わる。肘掛け下には、新たに収納スペースが設けられた。
普通席も充実した装備
普通席は、シートピッチ79センチ、座席幅44~41センチ。クラスJと同じくレカロ社製で、可動域が上下に大きく、細かなポジション設定が可能なヘッドレストを採用している。前席の上部にPC電源を装備し、USB電源とあわせて充電機能が充実している。
最新鋭機のコクピットも公開
コクピットも公開され、エアバス機特有のサイドスティックの操縦桿や多くの多機能ディスプレイなどが備わっている。
A350は、9月1日に東京(羽田)=福岡線へ運航を開始する。
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