ファーストクラスとビジネスクラスに9年ぶりとなる新シートを導入
ANAは、この夏より導入する長距離国際線主力機のボーイング777-300ER型機のファーストクラスとビジネスクラスの新シートを導入することを発表した。7月11日には、羽田空港で新シートが公開された。
機内デザインの監修は、日本を代表する建築家・隈研吾氏が総合監修し、イギリスのデザイン会社Acumenがデザインを担当した。ANAとしては初となる海外デザイン会社への依頼で、先進的で洗練された内装を作り上げ、また隈研吾氏による日本らしさも感じる空間を実現しているという。
登壇した平子社長は、「見る、眠る、食べる、プライバシーをテーマに最大限の工夫をした」と新シートについてコメント。
今回の機内デザインについて隈研吾氏は「くつろぎを与える、やすらぎを与えるような、日本建築が持っている空間を実現したデザイン」とコメント。
ANAでは、2010年に日本で初めてとなるビジネスクラスに全席通路アクセス可能なフルフラットシートを導入したほか、上級的なサービス改善に取り組み、SKYTRAX社5スターなど高い評価を得ている。
新ファーストクラス「The Suite」
新ファーストクラス“The Suite”は、居住性・機能性を最大限に高め、極上のくつろぎを味わえる唯一無二の空間にふさわしいシートとなっている。広さや座り心地はもとより、シートデザインやファブリックの色合いに至るまで洗練されたシートで、5つ星ホテルのような空間を提供する。
ANAとして最大となる広さを実現したドア付個室型シートは、全席ドア付個室スタイルで完全なプライベート空間を実現。43インチの大型モニターを装備し、機内のパーソナルモニターとしては世界初となる4KならびにフルHD画質にて機内番組を視聴できる。
また、隣り合った席は可動式パーテーションにてペア利用にも対応しており、プライベートな空間で会話や食事が楽しめる工夫がなされている。
新ビジネスクラスシート「The Room」
新ビジネスクラスシート“The Room”は、全席通路アクセスというこれまでのシートの良さを残しつつ、ビジネスクラスとしては、ANA初となるドア付個室シートを採用。世界最大級のシート幅、寝心地にこだわったシートクッションなど、自宅のようなくつろぎ空間を提供している。
ビジネスクラスは進行方向と逆向きのシートと、前後の向きを互い違いに配列することで、世界最大級となる居住空間を実現。最大幅は現行シートの約2倍となる広さを実現したワイドシートで、また24インチの大型モニターを装着しており、ファーストクラスと同様に4KならびにフルHD画質にて機内番組を視聴できる
ファーストクラスと同様に、ビジネスクラスも可動式パーテーションを装備しておりペア利用にも対応しているので、プライベートな空間で会話や食事が楽しめる。
プレミアムエコノミーシートとエコノミーシート
クラス世界最大となるタッチパネル式パーソナルモニター(プレミアムエコノミー15.6インチ、エコノミークラス13.3インチ)、6方向に調整可能なヘッドレストを装着した最新シートをボーイング787-10型機と同様に採用している。
新シート機は、ロンドン便にて運航開始
新シートは、国際線に就航するボーイング777-300ER型機、12機(212席仕様)を対象に導入される予定で、導入時期は、2019年8月2日より東京(羽田)-ロンドン線(NH211便/NH212便)にて運航開始予定となっている。