大型貨物機ボーイング777F
ANAは、新に貨物機「ボーイング777フレイター」機型を導入し、6月13日に公開した。
従来の767Fに比べて積載量が大幅に向上
ボーイング777Fは、ANAが従来導入しているボーイング767Fと比較し、搭載量が102tと約2倍、高さは300cmと約1.2倍となる。またメインデッキの搭載量は27枚と、大型輸送機のボーイング747Fとほぼ同じ枚数の搭載が可能となっている。
ボーイング767Fでは搭載できなかった20ft/21tのパレットがボーイング777Fでは搭載可能で、1パレットあたりの積付可能重量は約2.1倍となる。
ボーイング777Fは航続可能距離が9,070kmと、767Fの航続可能距離6,056kmに比べ約1.5倍で、アメリカ東部までノンストップで就航可能となり、また燃費効率も向上している。
幅広い輸送品目に対応
精密機器や生体馬など飛行中にケアが必要な輸送のために、機内には輸送管理者が搭乗できるシートを装備。これにより輸送可能な商材が拡大し、航空機エンジンや半導体製造装置など多様な輸送ニーズへの対応が可能としている。
ANAによると航空貨物マーケットの動向は、アジア北米流動については今後20年間で全平均4.6%と大きな成長を見込まれており、ボーイング777Fの導入で首都圏ハブを強化することにより首都圏と北米間の輸送量の増強を図るとしている。
現在、ANAの国際線ネットワークは世界44都市へ就航しており、充実したコンビネーションキャリアを目指していく。
7月2日から運航開始
ボーイング777F型機は7月2日から上海へ初便が就航し、10月末からシカゴへの便が就航予定となっている。スケジュールは、7月2日から8月25日までは成田(NH8569)→関西(NH8409)→上海のルート週6便、8月26日からは成田(NH8403)→上海のルートで週6便が運航される予定となっている。
カーゴドア開閉の様子
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